Wochenende Café

好きなことだけして生きていたらいつか好きな人に会えるミラクルが起きてほしい。

かわいいって強い。かわいいを自覚するのはもっと強い。

 惚れた。

 

 

 自分のかわいさを分かっている人が好き。自分をかわいく見せられる人が好きであるというのを最近知った。それを教えてくれたのは友達みたいな身近な人でも、アイドルのようなかわいさを売りにしている人でもなかった。その人はアーティストで、ナンセンスに見た目で判断させていただくなら男で、それでもそんな人のメイキング映像で心奪われてしまった。その映像の中で、彼は。

 

 

 ふわあ、て。笑った。

 

 ふわっ、でもフワ、でもなく、ふわあ、の表現がしっくりくる。困ったような、でも思わず笑っちゃったときみたいな、あの形容しがたい柔らかさ。くふふ、て声も聞こえそう。カメラを向けられて、それだけでそんなに優しい表情を見せてしまうの。見てはいけないものを見ているような。見たら壊れそうな。ねえ、なんでそんな顔するの。なにがあなたをそんな笑顔にさせちゃったの。って、ちょっと心配するくらいに心奪われてしまった。

 

 

 奴は大事なものを盗んでいきました。あなたの、心です。なんてね。

 

 これがアイドルとか、モデルさんとか、そういういわゆる「見られるための仕事」ならここまで感動しなかったんだろうね。だけど、その人アーティストさんだし、それすらも副業に近い仕事だから、なに、そんな飛び道具もってたの、って気持ちにさせられました。そんな笑顔ふりまいてたら幸せを人に分け与えすぎて消えちゃうのでは?

 

 そして何より、それが演出されているという事実が一番感動した。人にそこまでインパクトを与えられる表情が一瞬で演出されて、それでまたアンニュイになったりして、仕事であるからきっとその人にとっては当たり前なのかもしれないけど、それでも自分の強みを十二分に発揮している「その」笑顔が好き。もうじゃんじゃんばんばん作り笑顔してください、て感じ。きっと合コンではあざといタイプの、上目遣いとかするあざといタイプにも引っかかるのかもなあ。と思うのでした。