Wochenende Café

好きなことだけして生きていたらいつか好きな人に会えるミラクルが起きてほしい。

地球最後の日に、

 明日、地球が滅亡します。

 

 最近、地球が滅亡するのはどんな風だろうかと想像することがある。このままパンデミックで終わるのか、近い将来流星に飲み込まれるのか、はたまた遠い未来から宇宙人が来るかもしれない。人間同士の争いで終わるのだって、あながち空想じゃあなさそうだ。

 

 個人的には、流星の衝突か、地球自身の爆発で終わってほしい。痛くなさそうだから。で、滅亡するという事実は前日くらいに知りたい。きっと多くの人が慌てふためいて、いくら統率のとれた日本といえども無法地帯と化すだろう。犯罪とかそういう概念もなくなって、強盗略奪殺人ありとあらゆる「悪いこと」がはびこるのだろうとおもう。 普段はまじめな人も、どうせ明日死ぬのだからとやけになって人を殺すかもしれない。

 

 そんな中で、僕は、ほんとうに愛する人に会いに行きたい。その人は何事もないように普通の生活をしていて、一緒にご飯を食べて、ゴロゴロしながら読みかけの漫画を読んで、最終話が見られないことだけ後悔していたい。動画見て、なんか今日は回線がつながりやすいね、とか思っていたい。

 

 夜になって、お風呂に入って、アイスなんか食べてしまって、満たされたまま同じ布団に入りたい。こしょこしょ話の声で、最後の最後に秘密を暴露してみたい。言いたかったけど言えなかったこととか、実はあの時こんなことを思っていたとか、あなたのここが好きとか、嫌いとか、そんな話をくふくふと笑いながらしていたい。最後の瞬間には、来るはずもない明日の予定を立てて、幸せなまま死にたい、と思う。

 

 だから目下の目標は、そんな過ごし方ができる相手を探すことです。そんな人に見つかるまで、地球が滅亡しませんように。